いや暑いねホント。
夏だから当然なんだが。
だらだらしちゃうよ。
暑くなくてもだらだらしてる人生ですが。
こないだオーティスの”The dock of the bay”の訳詞(「何にも変わらねえ」というテーマ)を載せたけど、人生を考えるといえばこの曲も。(こっちは「きっと変わっていくさ」というテーマね。)
これはシャーク団のネタではないんだが、
個人的に大好きなサム・クックの1964年の名曲(発表は彼の死後なので遺作ね)。
”A Change Is Gonna Come” って曲。
曲調はメロウなバラード調なんだけど、歌詞の内容は重いんです。
A Change Is Gonna Come
生まれたのは川のほとりの小さなテント
それからはずっと川のように流れ者の人生
長いことかかったけど、そろそろ流れが変わるはずさ そうさきっと
生きるのはつらいけど死ぬのも怖い
空の向こうに何があるのかわからないから
長いことかかったけど、そろそろ流れが変わるはずさ そうさきっと
映画に行っても町に出かけても、「うろうろすんじゃねえ」と言われる
長いことかかったけど、そろそろ流れが変わるはずさ きっと
友達のところに行って
「なあ、オレを助けてくれよ」と言っても
どうせ殴られてはいつくばらされるだけ
長くはもたないと思ったことは何度もあるよ
だけどなんとかなる気がしてきた
長いことかかったけど、そろそろ流れが変わるはずさ
そう、流れはきっと変わるはずさ
原詩はコメントに載せておくよ。
みんな知ってのとおり、ずっと差別されてきたアメリカの黒人だけど、
1950年代後半からだんだんと社会的平等を求めた公民権運動が盛り上がりを見せ、
1963年8月には数十万人が参加したワシントンD.C.での大行進があり、
あの有名なキング牧師の演説(I have a dream.…)があった。
かのケネディ大統領は公民権運動に理解を示して、1963年11月に暗殺されるまで
南部各州の人種隔離法を次々に禁止していく。
そして1964年の7月には公民権法が制定され、
アメリカの黒人は一応法的には平等を勝ち取ったことになったんだね。
そんな時代の背景があってのこの歌。
ただね、当時の社会は下克上的な盛り上がりを見せていたはずなのに、
この曲調はお祭り騒ぎどころかかなり控えめ。だからこそ歌がしみるよね。
「いくら法律を変えたり新しく作ったりしても、人の心はそう簡単に変わらないだろう。
でもこれからはきっと変わっていきそうだ。そのきっかけにはなるかも・・・」
くらいのトーンではないかなと。
それだけ差別は根深かったということなのかな。
人種差別をからませなくても、「今までいいことなかったけど、これからきっとよくなるさ」っていう思いをテーマにしても成立するかな。もちろん深みが違うけど。
オーティスもザ・バンドもやってる。他にもたくさんのカバーがある名曲です。
シャーク団でもいつかやりたいなと。
きっとやれる日がくるさ。そうさきっと。
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